登校
 
 
55年前の風景が そのまま続いている
 
 
今は子の子たちが 同じ道を通って  同じ小学校に通っている
 
片道2キロの道を六年間通う
 
五年生のときからだったと思うが校内マラソン大会に出られた
 
藁草履を編むのが上手なおばあさんがいた 
 
おばあさんに頼んで 僕のデザインしたマラソン用の藁草履を編んでもらった
 
砂利道を走るのだから 足首をくじかないように考えた 
 
後ろからも固定できるように紐を付けてもらった草履をはいて上位に入ったものだから
 
次の年はブームになった それ以来僕は長距離が得意になり 駅伝の選手にもなった
 
それもこれも 毎日往復4キロの道を通って鍛えられたからだと思っている
 
 
 
いまでも 毎朝2キロの歩き瞑想をしているが 歩くのは大好きだ
 
ショッピングセンターに買い物に行っても 一番車の止めやすい
 
入口から最も離れた場所に止める  傷つけられる心配もないし出やすいし最高である。
 
昔我々の先祖は 蒙古から アラスカ シベリヤ 北アメリカ を通って
 
南米まで 狩りをしながら未知の旅をした
 
歩く事を失うは過去の記憶を失うに等しいと思っている
 
人生も この身体も 一生歩き続けて行きたい。